キャラクター
鼻にかかった短い声が愛らしい。
制服のまま、るいが浴室の壁に手をついた。
僕を振り返る。
狭い浴室の空間は、
るいの匂いで一杯になっていた。
【るい】
「スカート……めくりあげちゃっていいから」
【智】
「うん」
唾を飲むだけなのに、
沢山の錠剤を無理していっぺんに飲んだみたいな気がする。
緊張して手が震えてきた。
おぼつかない指先で、
制服のスカートを手繰る。
るいのおしり。
指が触れる。
なめらかですべすべとした感触に、
僕はどうしようもなく昂ぶってしまう。
【るい】
「んん……」