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皆様こんばんは、『今週のブラディオン!』はじまりました。
いや……はじまってしまったのであります。
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どうしたカヱデ? いつも以上に表情が硬いな?
まさか……
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そう、そのまさかであります。
今週も……とても、意外なゲストにお越しいただいているのです。
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ぬぬっ、貴様はアルフレッド!?
いかにも自然に入ってきおって……
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俺は話をするために呼ばれた。だからここにいる。そう、警戒するな。
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うむむむ。こいつがゲストとはな。
プロデューサーも、もっとマシな人選をしろ!
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ここに三尉がいらっしゃらなくて、よかったであります。
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なんだ? 直人は、いないのか?
せっかく可愛い弟に会えると思って足を運んだのに……残念だ。
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三尉は、結局先週のゲストであるハイムさんに、お持ち帰りされてしまいました。
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ここにいない奴の話をしてもしょうがない。さっさと、本題に入ろう。
二人とも『宇宙』は好きかな?
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なんだ唐突に……。宇宙だと? 別に好きでも嫌いでもない。
我々の暮らす地球という惑星がある領域は、宇宙そのものだ。
そこから出たくても簡単には抜け出せん。
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そうでありますね。映像では、何度もみたことがあります。
ですが普段生活をしていて、宇宙そのものを実感する機会はありませんね。
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なにがいいたいのだ?
退屈な話は、先週までで聞き飽きているのだがな。
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我々のいる宇宙の年齢は、137億歳といわれている。
そして、その大きさは、観測できる範囲だけで780億光年とも、
930億光年ともいわれている。
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それも、光の広がりによって、人が観測できる範囲を示しているだけだ。
光の先になにがあるのか……誰にも観測することはできないだろう。
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ふん! そんなわかりきったことを今更いわれても……退屈しのぎにもならん!
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しかし、宇宙は広大だ。
そのような大きなものが、なぜ誕生したのか……また、宇宙は一つだけなのか。
色々と疑問が沸いて来ないか?
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確かに一生に一度ぐらいは、そういうことを考える時もありますが、
知ったところで、どうしようもないことであります。
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宇宙の果てを追いかけるのも非常に興味深いことだが、逆に宇宙の始まりを考えてみるのも、中々興味をそそられる。
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まさか、一〇〇年以上前の“大論争”をここで行なおう、というのではないだろうな?
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それもいい暇つぶしになるだろうが、俺たちがこうして活動している三次元空間は、
最初から三次元空間だったのだろうか?
それともビッグバンが起きる直前までは、別の次元もあったのだろうか?
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ある説では、元々宇宙は十一次元であったともいわれていますね。
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もしそれが正しいとするなら、消えた八次元はどこにいったのだろうな?
綺麗さっぱり消えてしまったのかな?
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我々にはみえないだけで、どこかに存在しているのではないか?
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どうだ? こういう途方もない話に頭を使ってみるのも、いい時間の使い方にならないかな?
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なに……知的生命体として産まれたからには、一度は自分たちの暮らす場所について、深く考察してみたい時もある。斬った張ったばかりではなく、時には宇宙のことなどを考えてみてはどうかなと思ってな……
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悪くはないと思います。思考するのは、人間の特権でありますからね。
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俺たちが宣伝しているゲームのタイトルは『BradyonVeda』という……。
さて、その言葉には、どういう意味が含まれているのだろうな?
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